牧之原サービスエリア（上り下り）おすすめグルメ＆お土産

東名高速道路「牧之原サービスエリア」の、ここならではの美味しいグルメ、お土産、おすすめスポット等の情報を、上り線＆下り線それぞれに分けて紹介していきます。

 

牧之原サービスエリア上り線（東京IC方面）

おすすめグルメ

「高速道路めし」は、サービスエリアは家族で行きやすい今風な大衆的なお店（フードコート等）が集合。パーキングエリアはトラックドライバー好みな、昭和感あるけど手作り感もあって美味しいお店… という感じで分けれると思いますが…

牧之原SAは、グルメ目線で見た時に、今風も昔風も合わせ持つというかなりユニークなスポットになっています。

サービスエリアの駐車場は、大型車と小型車に分離されていて、それぞれに独立した建物が存在。つまり、一般車側では今風なサービスエリアのグルメが楽しめ、トラック側では昔風のパーキングエリアちっくな建物で手作り感のある旨い飯が食える！という感じ。

SAとPAの良いとこ取りをした全国的にも珍しいサービスエリアが牧之原SAです。

麺屋 燕（本館側）

一般車側の建物（本館？）でおすすめしたいお店がこちらのラーメン屋さん。

サービスエリアでラーメン…というのは、特に珍しくも何ともありませんが、こちらの「麺屋 燕（つばめ）」は、牧之原SAがある牧之原市のすぐお隣… 島原市内の人気ラーメン店で、静岡１の有名店と言われる事もある行列のできるラーメン店です。

フードコートにあるラーメンコーナーじゃなく、ちゃんとラーメン専門店が出店している事が珍しいですよね。

なぜ、牧之原サービスエリアにそんな専門店があるのか？というと、牧之原SAがある静岡ならではの風習が関係しています。

静岡には「朝ラー」という風習があって、その名のとおり「朝からラーメンを食べる文化」のこと。朝ラーは、静岡の藤枝市を中心に、焼津市、「麺屋 燕」のある島田市などで見られるそう。

現地を訪れると、まるで喫茶店でモーニングを食べるかのように、朝から多くの人がラーメン屋さんで麺をすすってる姿に驚かされます。

静岡と言えばお茶の産地ですが、昔からお茶の取引は午前3時ごろから始まり、午前6時ごろには終了… という地域特有な「仕事の時間」が存在。

そんな早朝寄りな勤務時間がきっかけとなり「朝ラー」が普及していったのだそう。また、朝ラーのベースとして「朝からこってりはちょっと…」という人がやはり多いのか、基本的にはあっさり系のラーメンが中心となっています。

島田市にある「麺屋 燕」本店も、朝ラーできるお店として人気で、その営業時間はなんと朝6時30分からオープン。ラーメンの系統は、塩ラーメン、醤油ラーメンを中心に、かなりバリエーション豊富に取り揃えてはいるのですが… 燕と行ったら、まずは塩ラーメン！と言われるほどで、静岡で塩ラーメンを食べるならココと言われるぐらいの定番メニュー。

わざわざ他県から燕の塩ラーメンを目当てにやってくる人もいるほどで、「優しい味」「上質な味」「器の中で完成されてる」と高評価な口コミが多数です。

ベースの塩ラーメンが安定した美味しさのためか、手火山かつおラーメン、京カレーラーメン、コクうま味噌ラーメン、背脂ちゃっちゃラーメン等など… 派生系のラーメンであっても「どれも美味しい！」とこれまた評判。

牧之原サービスエリアの燕は、本店よりも種類は減っていますが「サービスエリアだから味が変わってる」という事はなく、本店と同じクオリティの美味しい塩ラーメンを注文可能。 またサービスエリア限定品として、海老の出汁がきいた「駿河 えび塩ラーメン」というオリジナルメニューも展開しています。

さすがに本店のように朝ラーできる早朝営業はしてませんが、朝９時オープンなので、営業開始後すぐに訪れる事ができれば、静岡県民が愛する朝ラー文化も体験できそう。

また、運転で疲れた時に「ナニか、さらっと食べたい…」というシーンでも、燕のあっさり系 塩ラーメンが丁度いい食事になるはずです。

茶山亭（トラック駐車場側）

トラック側の駐車場内にある定食屋さんです。（一般車側からも200メートルほどで徒歩で移動可能）

主にトラックドライバーさんが利用するお店ですが、もちろん一般利用もOK。トラックドライバー好みな手作り感+ボリュームたっぷりな定食料理が豊富に揃っています。

一番の特徴は、定食メニューにつく汁物が味噌汁ではなく、ちょっと嬉しい豚汁になっていて… さらに、この豚汁は「おかわり無料」にもなっています。（ご飯おかわりも無料）

パーキングエリアにある定食屋さんで「ご飯おかわり自由」はよくありますが、豚汁おかわり自由というのは中々レアなサービス。

ちなみに、東名高速で汁物のおかわりができる所は、「味噌汁＆ご飯おかわり自由」のサービスがある鮎沢パーキングエリア等も有名です。

▶関連：鮎沢パーキングエリア（上り下り）おすすめグルメ＆お土産

豚汁サービスがあるだけでも十分にご飯が進みそうですが、注文する定食料理で人気のメニューはどれなのでしょうか？

ドライバーさんに人気の茶山亭定番のメニューがこちらの「豚トロ焼き肉定食」です↓

シンプルに豚肉を炒めたところに、牧之原市の近く 焼津市にある醤油やソースを販売しているローカルブランド「鈴勝」さんオリジナルの焼き肉ダレを絡めたメニュー。あと引く辛さが特徴のタレと、こんがり焼いた豚肉の相性は抜群！多くのファンがつく人気メニューとなっています。

（ちなみに、鈴勝の焼き肉ダレは、茶山亭の売店でも販売。）

その他おすすめグルメ

本館側の店舗には先に紹介したラーメン屋さん「燕」以外にも、各種海鮮メニューが楽しめる「駿河の恵」さんや、「オリエンタルカレー」などのお店があります。

オリエンタルカレーは、昭和創業の老舗カレーメーカーで、昭和世代には懐かしい定番ブランド。以前は全国展開もしていましたが、今はどちらというと愛知県周辺のご当地メーカーになっています。

実店舗として出店しているのは、実はかなり珍しく街中でもほとんど見かける事がないある意味レアな店舗です。牧之原SA以外には、名神高速道路の「養老SA下り」に出店していて、こちらでは「焼きスパ オリエンタルカレー」という名古屋めし らしいメニューも。

▶関連：養老サービスエリア（上り下り）おすすめグルメ＆お土産

牧之原SAにはスパ系メニューはありませんが「三元豚カツカレー」「炙りチーズハンバーグカレー」等のオリジナル商品があり人気。

肝心のカレーの味ですが、果物の甘さと後ひく辛さが特徴で、欧風テイストなどろっとしたカレー好きな人にばっちりハマる味わいです。

おすすめお土産

静岡全般の定番お土産品が揃うのはもちろんですが、牧之原は全国最大規模のお茶の産地という事もあって、とにかくお茶に関連するお土産品がたっぷりあります。

数ある静岡茶の中で、ちょっと異彩を放つユニークなお土産品がこちら↓

一見するとタバコにしか見えない「ちゃばこ」と呼ばれるもの。 箱の中にタバコは入っておらず、使いやすい粉末緑茶のスティックが8本入っています。静岡の高級茶葉100％使用で、ただのジョーク製品ではなくて中身もちゃんとしてる所がポイント。

見た目のユニークさと手軽なサイズ感なので、例えば「職場の同僚に配る用のお土産」などにぴったりです。

注目スポット

静岡内にあるサービスエリアという事で、施設内に「お茶の木」がたくさん植えてあります。

設備面ではサービスエリア内にドッグランを併設↓

やや傾斜があり適度な運動になること。他のサービスエリアのドッグランと比べても比較的広くなっている事から、人気の高いスポットになっています。

その他設備として、EV急速充電スタンドを1台完備。 また長距離ドライバー向けにコインシャワーやコインランドリー等のサービスもあります。また、ぷらっとパーク併設のため、一般道路からの利用もOK（駐車場は16台完備）

施設ではありませんが、牧之原SAは日本で最大級クラスに駐車場が巨大なサービスエリアです。

日本一クラスの駐車場を有するSAと言えば、同じ東名高速の海老名SAで、小型車で約500台、大型車で約90台程度の駐車が可能。

一方、牧之原SAは小型車が260台と、一見すると海老名と比べると少ないように見えますが、大型車で比較すると牧之原は約180台と海老名の2倍程度の広さがあり、駐車場の大きさで見ると大量のトラックが駐車できる分、日本で最大クラスの駐車場の大きさになってるというわけです。

特長的なのが、すでにお伝えしてるとおり、小型車と大型車の駐車スペースが分離されていること。第１駐車場＆第２駐車場のような感じで分かれているだけでなく、小型車側にメインのサービスエリアの施設があり、大型車側にもパーキングエリア程度の大きさの施設が存在。

一般車両もトラックも、それぞれが利用しやすいサービスエリアになっています。

 

牧之原サービスエリア下り線（名古屋/小牧IC方面）

おすすめグルメ

牧之原SA下りは、上り線のように建物が分かれてはおらず、1つの建物に色々なお店が集約し。

おすすめグルメは削り節屋さんプロデュースのラーメン店。カフェテリア方式のお惣菜店。食べ歩きグルメとして、ここならではの抹茶ソフト等も！それぞれ順番に紹介していきます↓

焼津 堅魚屋 新丸正（やいづ かたうおや しんまるしょう）

最初に紹介するのがこちらのラーメン屋さん。上り線で紹介していた「燕」は、静岡で知る人ぞしるラーメン専門店でしたが、下り線はラーメン専門ではなく、地元 焼津市の老舗 削り節屋さんが手掛けるお店。いわば、出汁のプロが作るラーメンを食べる事ができます。

牧之原SAは、上りはラーメン専門店、下りは出汁専門店とコンセプトは変えつつ、一般的なフードコート併設のラーメンコーナーにはしてない事から、「出店するラーメン店」への強いこだわりを感じますね。

現在の新丸正さんはかつお節を中心に、出汁調味料作り等も得意とするメーカーで、出汁屋らしいちょっと変わったラーメンを提供しています。

おすすめ品でもある「まぐろ追い節香る塩そば」は、出汁はもちろん具材にもこだったメニュー。

麺の上に乗るチャーシューは、一般的な豚肉ではなく、ちょっと珍しい「マグロのチャーシュー」を使用。さらに「まぐろの糸削り」もたっぷりとのせてあるのも特長的です。

スープの返しには、御殿場天然醸造醤油の「天野醤油」を使用されているそうで、自慢の鰹出汁と組み合わさる事で絶妙に旨いスープになるとのこと。

魚介系の具材＆スープに、ストレート麺の絶妙なバランス、「美味しかった！」の口コミも多い人気のラーメンとなっています。

サービスエリアで、何かご当地メニューを食べたい！という時にもおすすめ。

おふくろ亭

次に紹介するお店がこちらのお店。街中でよく見かける「◯◯食堂」等とちょうど同じようなスタイル。カフェテリア方式で自分で好きな小皿料理をとっていき、最後にお会計する仕組みです。

おかずで人気のメニューは「マグロ」と「出汁入りの卵焼き」の２品。

こちらのお店、よく見ると１品１品の小皿料理の値段が、なかなかに割高となっていて、何も考えずにひょいひょい取ってしまうと平気で1,000円を超えてしまいます。

そんな中、マグロと出汁入り卵焼きに関しては「コスパが高い！」との口コミ数が多く、さらに実際の味も美味しいとあって…定番メニュー的な感じで取る人が多いお惣菜になっている様子。

ちなみに、ご飯は大盛り注文でおかわり自由（味噌汁もおかわり自由）のサービスもあり、ボリューム重視にしたい時には、お惣菜を少なく注文し、ご飯と味噌汁のおかわりでお腹を満たす事も可能です。

小栗茶房

ちょっと甘いものが食べたい時には、小栗茶房さんの「濃厚抹茶ソフト」がおすすめ。

牧之原産の抹茶を使用していて、普通の抹茶ソフトでは見られない「お茶の葉」をソフトクリームの上からふりかけてあるのが特長的。お茶っ葉そのものに自信があるからこそできるトッピングだと言えます。

少し苦味のある大人向けの味わいで、抹茶好きな人、甘味好きな人から「ぜひ、これは食べて！」と推薦されているメニューでした。

おすすめお土産

上り線と同じく、下り線も日本有数のお茶の産地である牧之原市ならではな、お茶関連のお土産品がたっぷり！

中でも牧之原SA下り限定（上りでは買えない）ここならではのお土産品が「牧之原ロール」です↓

静岡にある老舗製菓店「たこまん」とコラボした商品で、牧之原産の抹茶をふんわりとした生地に練り込み、たっぷりの生クリームを包んだロールケーキです。

全体的に甘さ控えめに仕上げてるのですが、生地にまるごと入っている小豆は、やや甘めになっていて抹茶のほろ苦さとたまにやってくる小豆の甘みさがちょうどいいバランスに。

「牧之原下りにきたら絶対これを買う！」という人が多い、人気のお土産品になっています。

注目スポット

大型車両と一般車両の駐車場がほぼ明確に分岐しているのは上り線と同様。

ただ、上り線が一般車側と大型車側と２箇所それぞれに建物があり、まるでサービスエリア＆パーキングエリアが２つあるような構造だったの対し… 下り線は建物自体は真ん中に１箇所立っているのみで、一般的なサービスエリアと同様の作りになっています。

建物前には比較的広めの広場がありますが、上り線のようにドッグランにはしておらず、芝生の広めの公園とベンチがあるだけといった感じ。

設備的には、長距離ドライバー向けのコインシャワーやコインランドリーを完備。EV急速充電スタンドが１台設置されています。

ぷらっとパークも隣接してあり（駐車場22台分）、一般道路側からサービスエリアを利用する事も可能です。